パワーシャベルのおにいさん居酒屋ブルチャークの工事に入る

  
 駐車場をパワーシャベルでならしていたお兄さん、初めはちょっと怖くて近づくのはよそうと思っていた。 駐車場にするため、土をいれてもらって、砂利も入れてもらってならしてもらうんだけど、パワーシャベルの動きが楽しくてつい見とれてしまっていたら、怖いおにいさんの顔がはっきりしてきて、なんかかわいく見えてきた。

 隣が英語学校だったのでちょうど生徒がたくさん登校する時間なので少し休憩することになった。 2~3歳から勉強するらしくチョコチョコした小さいのがいっぱい通って行く。やっぱりパワーシャベルに興味があるらしく、チョコチョコしたのがちょこちょこ立ち止まってしっかり覗いているからだ。

  このおにいさん、急に話してきて、彼の子供の話になった。「俺の子供は英語なんかいらないよ。日本人だもんな。」と、隣の若いもんに言った。  わたし、「そんなことないよ。子供がいて、英語やっても良いと言ったら、是非習わせてあげるといいよ。これからの若もんは英語が話せて当たり前で、その上になにか特技や、自分にできるものがあることが大事だよ。できれば習わせてあげると良いよ。楽しくおシャベリする感覚で習わせてあげると続けられるよ。」と気楽に話してた。

  彼には子供がいるらしい。ランドセルを送ったら送り返されてきたとか、話し始めた。離れて暮らしているのかと思ったら、5歳のとき離婚したらしい。今は中学1年生になるらしい。子供は娘さんだという。まだ若そうなのにと不思議な思いがした。

会ってくれないからと言うので、何歳のときの子供なのって聞いたら16歳のときの子供だという。 ええっ?である。 彼はまだ29歳くらいなのだ。 肌が艶々してる。 ビールの宣伝してるぐっさん似の若いお父さんなのだ。

子供を思い出したのか懐かしそうな表情を見せているお兄さん。

つい「大丈夫だよ。もう少し大きくなったら若いお父さんを自慢に思ってくれると思うよ。きっと腕を組んで歩いてくれるよ。」と言ってしまった。

 今時の若い女の子の気持ちはわからないけど、私だったらこんな若くて人が良さそうなお父さん良いと思うよ。29歳の今も独身で別れて後、結婚してないそうよ。そして、娘に会いたいと思ってる。いいんじゃないの、このお兄さん。

 
 何時の日か娘と腕組んでデートできる日がくると思う。一生懸命働いてるものね。その時が来るのを楽しみに頑張って。お兄さんに似て愛嬌のある娘だと思う。彼女が大きくなったら家のお店に二人で来てね。居酒屋ブルチャークは大歓迎です。